子どもが育つ過程で「いつから歯科医院に通うべきか?」とお悩みの保護者の方も多いでしょう。
むし歯予防は早い段階から始めることが大切ですが、実際に歯科医院へ行くタイミングが分からないという声もよく聞かれます。
結論から言うと、歯科医院に通うのは歯が生えていなくても問題ありません。
予防のための通院は早くからでもよく、小さい頃から歯科医院に慣れておくことで、早い時期から歯の健康管理ができるようになります。
この記事では、子どもが歯科医院に通い始めるタイミングや、早めに受診するメリットについて詳しく解説します。
目次
■歯科医院に通い始めるタイミング
◎歯が生える前からの通院も可能
子どもが歯科医院に通い始める時期として、一般的には「6ヶ月頃から」が良いとされていますが、実はそれより前から可能なのです。
必ずしも歯が生えてからでなければ通院できないわけではなく、生後3ヶ月~4ヶ月の赤ちゃんでも、歯科医院の雰囲気に慣れる目的で通うことは可能です。
特に、予防週間などを活用しながら、歯が生える前から歯科医院に通う習慣をづけると、将来的にスムーズな治療につながります。
■歯が生える前から通院するメリット
◎保護者の方がケア方法を学べる
歯が生える前から歯科医院に通うことで、保護者の方がお子さんの正しい口腔ケアの方法を学べるというメリットがあります。
赤ちゃんの歯肉のケアや、正しい哺乳瓶の使い方など、歯の健康に関するアドバイスを受けることができます。
歯の生え始めはむし歯の予防だけでなく、正しい噛み合わせを育む重要な時期です。
早い段階から適切なケアを行うことで、将来的なトラブルを防ぐことができます。
◎歯科医院への恐怖心を減らせる
小さい頃から歯科医院に通う習慣をつけ、定期的に受診することで、歯科医院の環境に慣れ、診察台に座ることを受け入れやすくなります。
また、歯科医師やスタッフとのコミュニケーションを通じて、口の健康に関心を持つきっかけにもなります。
歯科医院への恐怖心を減らすことで、大人になってからも積極的に通院する習慣を身につけられるでしょう。
◎むし歯のリスクを早期にチェックできる
歯が生える前から通院することで、赤ちゃんの口腔環境を早い段階でチェックでき、むし歯のリスクを把握できます。
特に、保護者の方の口腔内の細菌が赤ちゃんに移る母子感染のリスクについて学ぶことができ、むし歯を予防するための具体的なアドバイスを受けることが可能です。
◎離乳食に関するアドバイスを受けられる
赤ちゃんの歯の発育に合わせた離乳食の進め方も、歯科医院で相談することができます。
噛む力を育てるための食材の選び方や、歯並びに影響を与えにくい食べ方の指導を受けることで、将来的な噛み合わせのトラブルを防ぐことにつながります。
また、赤ちゃんによっては食べ物をうまく飲み込めなかったり、舌の使い方に癖があったりすることもあります。
その場合も、早めに歯科医院でアドバイスを受けることで、適切な対応ができるようになります。
正しい食べ方の習慣を小さいうちから身につけることで、歯の健康だけでなく、全身の発育にも良い影響を与えることができます。
【焦らなくてもいいが、早めの受診はメリットがある】
子どもの歯科医院への通院は、早くても良いとされています。
乳歯が生え始める前の3ヶ月~4ヶ月歳頃からの通院で、保護者の方が正しい口腔ケアを学び、子ども自身も歯科医院に慣れることができます。
また、定期的な歯科健診を受けることで、むし歯の予防や歯並びのチェックができ、子どもの健康な歯を守ることにつながります。
小さいうちから歯科医院に慣れ、予防習慣を身につけることで、将来の口腔環境をより良いものにしていきましょう。