子どもの歯が永久歯に生え変わるのはいつ? それぞれの歯の大切な役割とは|川崎の歯科・皮膚科|川崎駅D&Dクリニック歯科皮膚科

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子どもの歯が永久歯に生え変わるのはいつ? それぞれの歯の大切な役割とは


子どもの歯は、成長とともに永久歯へと生え変わります。

乳歯は一時的なものと思われがちですが、噛む、話す、顎を成長させるなど、重要な役割を担っていくのをご存知ですか?

そして、乳歯から永久歯への移行は一生の噛み合わせや歯並びを左右する大切な時期です。


ここでは、乳歯が抜けるタイミングや永久歯が生えてくる順番、各歯の役割について詳しく解説します。


■乳歯から永久歯への生え変わりとは


◎乳歯の役割と特徴

乳歯は全部で20本あり、通常2歳半〜3歳頃までに生えそろいます。

大人の歯と比べると小さく、歯の表面のエナメル質が薄いため、むし歯になりやすいのが特徴です。


しかし、乳歯はただの抜けていく歯ではありません。

食べ物を噛み砕くことで栄養をしっかり摂取し、顎や顔の筋肉を発達させる大切な役割があります。

また、後から生えてくる永久歯が正しい位置に並ぶための道しるべの役割も果たしているのです。


◎永久歯への生え変わりの流れ

乳歯の下では、すでに永久歯の芽が育っています。永久歯が成長してくると、乳歯の根が少しずつ溶かされ、自然とグラグラし始めて抜け落ちます。そしてその後に永久歯が生えてきます。

このサイクルを経て、子どもの歯は少しずつ大人の歯に生え変わっていきます。


■永久歯に生え変わる時期と順番


◎前歯からスタートする生え変わり

一般的に、最初に永久歯が生えてくるのは下の前歯(中切歯)です。

6歳前後で乳歯が抜け、代わりに永久歯が顔を出します。

その少し後に上の前歯が生え変わり、次第に臼歯や犬歯へと進んでいきます。


◎生え変わりの時期の目安

  • 6〜7歳:下の前歯と上の前歯

  • 8〜9歳:側切歯

  • 9〜12歳:犬歯(上の犬歯が生えてくるのが遅い)

  • 10〜12歳:第1小臼歯・第2小臼歯

  • 12歳頃:第2大臼歯


そして17〜20歳頃には親知らず(第3大臼歯)が生えてきます。

もちろん、これらはあくまで目安であり、個人差があるため多少前後しても心配はいりません。


■それぞれの永久歯の大切な役割


◎前歯(中切歯・側切歯)

前歯は、食べ物を噛み切るための歯で、歯列の最も前方に位置しています。

中切歯と側切歯の計4本(上下で8本)は、平らで鋭い形をしており、肉や野菜、パンなどを噛み切る動作に適しています。


また、前歯は発音や表情にも深く関わっています。

たとえば「サ行」や「タ行」の発音は、前歯と舌の位置関係によって明瞭さが変わります。


さらに、上の前歯は笑顔のときに目立つ歯であるため、歯並びや色調が印象を左右する大切な要素です。


◎犬歯

犬歯は、歯列の中でも特に強い歯根を持つ歯で、左右の3番目に位置します。

とがった形をしており、肉や繊維質の食べ物を引き裂く力に優れています。


また、犬歯は噛み合わせのバランスを取る要の歯といわれています。

上下の犬歯同士が適切に接触することで、顎の動きをガイドし、他の歯に過剰な力がかからないよう調整する役割を果たしています。


◎臼歯(小臼歯・大臼歯)

臼歯は、食べ物をすりつぶす働きを担う歯で、奥歯に位置します。

小臼歯は前歯と奥歯の中間にあり、食べ物を噛み砕く補助をするほか、前歯から大臼歯への力の伝達を支えるクッションのような役割も果たします。


大臼歯は噛む力が強く、咀嚼の中心となる歯です。

大きく平らな噛み合わせ面には複数のとがった咬頭(こうとう)があり、上下の歯がすり合わさることで食べ物を細かくすりつぶします。


臼歯を失うと噛む力が低下し、食べ物を十分にすりつぶせないこともあり、消化器官への負担が増すリスクがあります。


【どの歯も大切にお手入れを】


乳歯から永久歯への生え変わりは、見た目の変化だけでなく、噛む力や発音、顎の発育に大きく関わる重要なステップです。

前歯や犬歯、臼歯などそれぞれの歯に異なる役割があり、すべてがバランスよく機能してこそ健康な口腔環境が保たれます。

お子さんの歯の生え変わりに気になることがあれば、歯科医院で確認しておきましょう。


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川崎駅D&Dクリニック歯科皮膚科
歯科医師
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