
子どもの歯は大人よりもむし歯になりやすく、進行も早いという特徴があります。
そのため、どのくらいの頻度で歯医者に通うのがいいのか悩む親御さんは多いのではないでしょうか。
ここでは、子どもの歯医者通いの理想的な頻度や、定期検診で行う内容、予防の重要性についてわかりやすく解説します。
目次
■子どもの歯医者はどのくらいの頻度が理想?
◎3ヶ月に1回が目安
子どもの定期検診は、約3ヶ月に1回のペースで通うのが理想です。
乳歯は、歯の表面を覆うエナメル質が薄く、むし歯の原因となる「酸」に弱いため、むし歯の進行が早いのが特徴です。数ヶ月の間にむし歯が一気に進むこともあるため、こまめなチェックが欠かせません。
また、歯並びや噛み合わせ、永久歯への生え変わりなど、変化の多い時期でもあるため、成長に合わせて定期的に確認しましょう。
■歯科の定期検診で行うこと
◎むし歯のチェック
歯科医師が歯や歯肉の状態を確認し、むし歯の有無や歯の生え変わりの進行をチェックします。
早期にむし歯が発見できれば、削らずに経過観察で済む場合もあり、痛みの少ない治療で済むことが多くなります。
◎歯磨き指導
お子さんの年齢や歯の生え方に合わせて、歯磨きの仕方を指導します。
小さなお子さんの場合は、親御さんへの仕上げ磨きのポイントも指導することがあります。
「ちゃんと磨いているのにむし歯になる」という悩みも、歯科医師や歯科衛生士のアドバイスで解決できることも多いです。
◎フッ素塗布
フッ素は歯の修復(再石灰化)を促し、むし歯菌の活動を抑える働きがあります。
定期検診では、歯にフッ素を塗布してむし歯に強い歯を作ります。
特に乳歯や生えたばかりの永久歯は柔らかく、フッ素の効果を受けやすいため、定期的な塗布が有効です。
◎歯のクリーニング
歯ブラシでは落としきれない汚れを除去し、口の中を清潔に保ちます。
小さなうちからクリーニングの習慣をつけることで、歯医者に対する恐怖心を和らげる効果もあります。
■フッ素塗布の頻度と効果
◎フッ素塗布は3ヶ月~4ヶ月に1回が目安
フッ素は時間の経過とともに効果が薄れていくため、3ヵ月〜4ヵ月に1回の塗布がおすすめです。特に乳歯列が完成する3歳頃から永久歯が生えそろう12歳頃までは、歯の質を強くするための重要な時期です。
定期検診と合わせてフッ素塗布を行うことで、むし歯予防効果が高くなります。
■定期健診の間隔が空いてしまった時は
◎通うことをやめないのが大事
忙しさや体調不良などでしばらく歯医者に行けなかった場合でも、「今さら行きにくい」と思わずに、できるだけ早めに再受診することが大切です。
子どもの歯は数ヶ月のうちにむし歯が進行したり、歯並びや噛み合わせが変化したりすることがあります。期間が空いてしまった場合でも、検診を再開することで、治療の必要があるかどうかや今後のケア方針を改めて確認できます。
◎余裕をもってご予約を
検診は余裕をもって取るのがおすすめです。
また、定期検診の日を春休み、夏休み、冬休みなどと決めておくと、通院の習慣がつきやすくなります。
歯医者に通うことを特別なことにせず、日常の一部として習慣化することが、将来のむし歯予防につながります。
【子どもの歯科検診は約3ヶ月に1回の検診を】
子どもの歯医者は、約3ヶ月に1回の定期検診が理想的です。
定期検診では、むし歯の早期発見だけでなく、フッ素塗布や歯磨き指導を通じて、健康な歯を長く保つための習慣を身につけられます。
乳歯のうちからしっかりケアを行うことが、将来の歯並びや永久歯の健康にもつながります。お子さんの歯の健康を守るために、ぜひ定期的な通院を心がけましょう。
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