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むし歯の初期から進行まで|段階別の進行度・見た目・治療法を解説


むし歯は、自然に治ることがない病気です。

初期のうちに気づいて対処できれば、歯を削らずに済む可能性がある、治療回数が少なくて済む、治療期間や費用の負担を抑えられるなど、多くのメリットがあります。


一方で、むし歯が進行すると、削る量が増えるだけでなく、神経の治療や抜歯が必要になることもあり、通院期間が長くなったり、治療費が高額になったりするケースも少なくありません。


また、一度大きく削った歯は元に戻ることはなく、将来的な歯の寿命にも影響することがあります。


ここでは、歯科で用いられるC0からC4までの進行度分類をもとに、それぞれの状態、見た目、治療法、進行スピードの目安について分かりやすく解説します。


■C0(初期むし歯)とは


◎C0の状態と進行度

C0は、歯の表面を覆うエナメル質が、むし歯の原因となる「酸」によってわずかに溶け始めた状態です。


まだ歯に穴はあいておらず、歯質の形自体は保たれています。むし歯菌による脱灰(歯が溶けること)が始まってはいるものの、再石灰化(溶けた部分の修復)が間に合えば進行を止められる段階であり、むし歯のごく初期といえます。


◎進行度の見た目

歯の表面が白く濁ったように見えたり、ツヤがなくなったりすることがあります。

痛みやしみる症状はほとんどなく、日常生活では気づかないことが多いです。


そのため、定期検診や歯科医師のチェックによって初めて指摘されるケースが多く見られます。


◎治療法と進行スピード

C0の段階では、歯を削る治療は行わず、フッ素塗布や歯磨き指導、生活習慣の見直しなど、予防的な処置が中心となります。


進行スピードは個人差が大きく、食生活や歯磨き習慣によっては、数週間から数ヶ月でC1へ進行することもあります。

早期に対処できれば、経過観察のみで済むこともあります。


■C1(エナメル質のむし歯)


◎C1の状態

C1は、エナメル質に小さな穴や表面のザラつきが生じた状態です。

歯科的にはむし歯として診断されますが、まだ歯の内部までは達していない浅い段階です。


◎進行度の見た目

歯の表面に黒や茶色の点、線のような変色が見られることがあります。

冷たい飲み物でわずかにしみることもありますが、症状が出ない場合も多く、この状況ではまだ自覚しにくいのが特徴です。


◎治療法

治療は、むし歯部分を削り、レジンと呼ばれる白い樹脂で詰める方法が一般的です。


■C2(象牙質まで進行したむし歯)


◎C2の状態

C2は、エナメル質の内側にある象牙質までむし歯が進行した状態です。

象牙質はエナメル質よりも柔らかく、むし歯菌が広がりやすいため、進行スピードが速くなる傾向があります。


◎進行度の見た目と症状

歯に明らかな穴があいているように見えることが多く、黒く変色している場合もあります。

冷たいものや甘いものでしみる、噛んだときに違和感があるなど、はっきりとした自覚症状が出やすくなります。


◎治療法

むし歯部分をしっかり除去し、詰め物や被せ物で歯の形を回復します。


■C3(神経まで達したむし歯)


◎C3の状態

C3は、むし歯が歯の神経まで到達した状態です。

歯の内部で炎症が起こり、強い症状が現れやすくなります。


◎進行度の見た目と症状

歯に大きな穴があき、何もしていなくてもズキズキとした強い痛みが出ることがあります。

夜眠れないほどの痛みを訴える方も少なくありません。


◎治療法

神経を取り除く根管治療が必要になる場合もあり、歯を抜かずに残すための重要な治療となります。


■C4(歯根だけが残った状態)


◎C4の状態

C4は、歯の大部分が崩壊し、歯根だけが残った末期のむし歯です。

ここまで進行すると、歯としての機能はほとんど失われています。


◎進行度の見た目と症状

歯がほとんどなくなっているため、見た目でも明らかに分かる状態です。

神経が死んでしまい、一時的に痛みが消えることもありますが、内部で感染が進み、膿や腫れ、口臭の原因になることがあります。


◎治療法

保存が難しい場合は抜歯となります。

抜歯後は、ブリッジ、入れ歯、インプラントなど、失った歯を補う治療を検討します。


【むし歯の進行を防ぐために】


むし歯は、進行度が上がるほど治療の負担が大きくなります。初期段階で発見できれば、削らずに済む可能性もあり、治療も比較的短期間で終わります。


定期検診を受けること、見た目や症状に少しでも違和感がある場合は早めに歯科医院へ相談することが、歯を長く守るための一番の近道です。



川崎駅D&Dクリニック歯科皮膚科
歯科医師
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