
毎日歯磨きをしているのに、むし歯や歯周病を繰り返してしまう原因の一つとして多いのが、歯と歯の間の清掃不足です。
歯ブラシだけで落とせる汚れは、全体の6割程度といわれています。歯と歯の間に残った汚れを落とすために使われるのが、デンタルフロスや歯間ブラシです。
ただ、「フロスと歯間ブラシは何が違うの?」「どっちを使えばいい?」など、迷う方も多いのではないでしょうか。
この記事では、それぞれの違いと使い分け、正しい順番について分かりやすく解説します。
目次
■デンタルフロスと歯間ブラシの違いとは
◎汚れを落とす部位が少し違う
デンタルフロスは、歯と歯が接している部分、いわゆる歯の側面の汚れを落とす道具です。
一方、歯間ブラシは、歯と歯のすき間がある部分に入り込み、広い範囲の汚れをかき出すのが得意です。
歯と歯の間の状態によって、適した清掃用具は異なります。
◎歯肉の状態によっても異なる
フロスは歯肉に軽く沿わせるように使うため、歯肉が引き締まっている方でも使いやすいのが特徴です。歯間ブラシはサイズが合っていないと歯肉を傷つけることがあるため、正しいサイズ選びが重要になります。
■デンタルフロスがおすすめな人
◎歯と歯のすき間が狭い方
歯並びが比較的整っていて、歯と歯のすき間が狭い方にはデンタルフロスが向いています。
歯間ブラシが入りにくい部位でも、フロスであれば無理なく清掃できます。
■デンタルフロスの種類と特徴
◎Y字タイプ
持ち手がY字型になっており、奥歯にも使いやすいのが特徴です。初めてフロスを使う方や、手早くケアしたい方に向いています。
◎F字タイプ
前歯に使いやすく、操作が簡単なのが特徴です。前歯の着色や汚れが気になる方に向いています。
◎ロールタイプ
必要な長さを切って使うタイプで、歯にしっかり沿わせて清掃できます。慣れは必要ですが、丁寧なケアができるフロスです。
■歯間ブラシがおすすめな人
◎歯と歯のすき間がある方
歯周病が進行して歯肉が下がっている方や、歯と歯の間にすき間がある方には歯間ブラシが適しています。
■歯間ブラシの形状の違い
◎I字タイプ
まっすぐな形状で、前歯など見やすい部分に使いやすいのが特徴です。
◎L字タイプ
持ち手が曲がっており、奥歯にも無理なく届きやすい設計です。奥歯の歯間清掃が苦手な方に向いています。
■デンタルフロスと歯間ブラシはどっちを使うべき?
◎基本は口腔内の状態で判断
どっちが正解というものはなく、歯と歯のすき間の状態によって使い分けることが大切です。すき間が狭い部分はフロス、すき間が広い部分は歯間ブラシと、併用するケースもたくさんあります。
特に、前歯はすき間が狭くフロスが適していることが多く、奥歯や歯肉が下がっている部分では歯間ブラシが効果的な場合があります。
1本ですべて対応しようとせず、部位ごとに使い分けるという意識も大切です。
◎歯科医院での確認がおすすめ
自分に合った清掃用具が分からない場合は、歯科医院で相談すると安心です。歯並びや歯肉の状態に合わせて、適切な道具やサイズを提案してもらえます。
特に歯間ブラシはサイズ選びを間違えると、歯肉を傷つけたり、十分に汚れが落ちなかったりすることがあります。定期検診の際に、実際に使い方を確認してもらうのもおすすめです。
■デンタルフロスと歯間ブラシを使う順番
◎先にフロス・歯間ブラシ、その後歯みがき
基本的な順番は、フロスや歯間ブラシ → 歯ブラシです。先に歯と歯の間の汚れを落としておくことで、歯みがき粉の成分が歯間部まで行き渡りやすくなります。
◎歯間清掃は毎日1回を目安に
フロスや歯間ブラシは、1日1回、特に就寝前に行うのがおすすめです。就寝中は唾液の分泌量が減り、細菌が増えやすくなるため、寝る前に歯間の汚れをしっかり落としておくことが大切です。
時間が取れない場合でも、毎日続けることを意識することで、むし歯や歯周病の予防につながります。
【歯間ケアを習慣にすることが大切】
歯ブラシだけでは落としきれない汚れは、デンタルフロスや歯間ブラシを使うことで初めて除去できます。どちらか一方ではなく、自分の口腔内の状態に合わせて使い分けることが、むし歯や歯周病の予防につながります。
毎日の歯みがきに少しプラスするだけで、お口の健康は大きく変わります。
正しい道具と順番で、歯間ケアを習慣にしていきましょう。
正しい歯磨きについての記事はこちらもあわせてご確認ください。
